３月の風を覚えていたのは肌だった

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鼻の奥にフレッシュな空気が届く

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皮膚から脳へ記憶がつながった。

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１年の経験。

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３６６日を過ごすことは、数字の目標だったけれど

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過ごしてみれば、そんな身体感覚が得られた。

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大西洋の空気。

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生まれ変わるなら人間以外にと思っていたけれど

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今はまた人間に生まれたいと思えるようになった

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幸せを自覚すると寂しくなっていた感覚は過ぎて

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今は柔らかく自覚できる

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際の際で掴んだ、時間の核心

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時は一方向に流れているものと思っていたけれど

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今は点で捉えることができる

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全ての瞬間が隣り合わせに存在している

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言葉にするのはまだ難しいけれど

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永遠の別れは存在しないはずだ。

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​会いたいと思えば、本当に触れられる実感。

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