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濡れた地蔵PROJECT   Photosession2022
写真 土居大記
絵 町田藻映子

Photo sessionシリーズ

アートユニット「濡れた地蔵PROJECT」において、インスタレーションアーティストの土居大記が、絵描きの町田藻映子の絵画作品を被写体にして、さまざまな環境下で撮影する写真シリーズである。町田の絵画である日本画は、岩絵具という粒子状の絵の具で描かれており、当てる光の強さや種類によって、絵画の見え方が大きく変化する。そのことから、町田の絵画作品の多様な表情を捉えるために、本シリーズの制作は始まった。本来日本画は野外展示も叶わないため、このシリーズにおいては、あらゆる自然環境化下や野外に置かれた絵画の姿を見ることができるのも、見所の一つである。さらに本作品の中には、空間表現が存在することも1つのポイントとなる。それは、写真撮影専門のカメラマンではなく、現象や空間の中に感覚を作り出す、インスタレーションアーティストの土居がシャッターを切るからこそ成立するものである。「濡れた地蔵PROJECT」では発足初期から続いている代表的なシリーズ作品である。

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